有楽町駅前の東京交通会館は1965年6月18日の開業だというんだから、今年ちょうど半世紀ということになる。一番上に回転レストランがあって、結婚前のデートの終わりはいつもここでお茶を飲む、ということになっていた。当時私は静岡の工場務めだったので、月に一回東京にでてきて、最終一本前の静岡止まりの新幹線で帰るということにしていた。だから、金なんて貯まるわけがない。
東京勤めになってから、交通会館といったら、パスポート申請に来るところだったし、銀座に出ると、ここの地下のちゃんぽんや、とんかつ屋を愛用。時には献血に来たりした。だから、色々思い出深い建物だった。ここらあたりも大規模開発をするんだといわれているけれど、そんなに色々建て直したりして、どうするんだろう。あっちもこっちも工事中で、銀座界隈も含めて落ち着かないっちゃありゃしない。
教文館は140年経つんだそうで、そのままの建物はここも含めても数えるほどになってしまった。教文館の一階で、雑誌を買おうとすると、なんと「地平」が売り切れているということだった。まさか早くも休刊ではありませんように。明日、他の本屋にいってみよう。
保阪正康だけで三冊も買うことになった。
東京新聞が主催した回での保阪の講演をまとめたようだ。私は彼のこの講演を全く知らなかった。なぜ気が付かなかったのだろう。家で購読している新聞が東京新聞であるのにもかかわらずである。本当のことをいうと、家で新聞を読んでいるのはつれあいだけで、私はニュースはもっぱらネットに頼っている。しかしながらこの本のつくりは実に残念なもので、紙質も良くないけれど、実に開きにくく、できたら自炊して読みたいが、保阪の著作はすべて紙で保存するつもりでいる。
有隣堂が出版したこの本だけは、何故かAmazonで出てこない。保阪の出版物でAmazonに出ないというものを初めてみたような気がする。それに、有隣堂から出るというのもたいそう珍しい。そういえばWeb版 有鄰 第597号に保阪正康が「昭和100年」に想うを掲載している。どういう縁があってこういう形になっているのか、興味深い。
地元の無印良品で風呂楊洗剤のリフィルが払底していて、どういうことかと思ったらなんとキャップ付きの1,050mlの大きなパックになっていた。これでせかせかリフィルを買い求めなくて済むのは良いなぁと思ったけれど、考えてみたら持って帰るのが重たいのだった。夏用のスリッパを買った。なんだか昔の便所のスリッパのようだけれど、素足には気持ちが良い。590円。夏休みになったかららしくて、現場に出たばかりの学生のアルバイト青年が何人かいるようで、見ているとやることがおぼつかないけれど、お爺さんは暖かく見守ってあげるのだ。ついに最後に「頑張ってね」なんぞといってしまった。