ほぼ足りてまだ欲 その先

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あれもこれも

 手塚治虫は相当に腹を括った反戦漫画をたくさん描いている。今生きていたらこの現状をなんというか、聞いてみたい。1989年2月にたった60歳で他界した。あれからもう36年半になる。もう一回「ルドルフに告ぐ」を読み直すべきかもしれないなぁ。辛くて、途中でやめたことがある。あんな時代を知らない連中は、しれっと「原爆保持は安い国防だ」なんて平気でいい、徴兵制もいいんじゃないか、なんぞと、憲法を平気で蔑ろにしていう。馬鹿野郎と怒鳴りつけてやりたい。なにが日本人ファーストだ。そんなことをいって、優越思想を振り翳して、他国に侵略して、バンざぁ〜いとアホヅラしていたのはどこのなに人なんだ。


 もう今じゃほとんど知る人もいないかもしれないけれど、かつて大森実というジャーナリストがいた。元毎日新聞の外信部長で、戦後活躍した。北ベトナムに取材に入って書いた記事を時の駐日大使だったライシャワーに反論されて、失脚した。
 その大森実が1975年に講談社から「戦後秘史」全10冊を出している。のちに講談社から文庫になっている。その第一巻「崩壊の歯車」の巻末に「大森実直撃インタビュー」として、1974年に行った児玉誉士夫の長文インタビューが載っている。甚だ印象深いものだ。当時どのように評価されたのか知らないけれど、北京、上海での日本軍将校の自堕落な有様、巣鴨プリズンでの東條英機の話、その他もろもろ、まさか、こんなインタビューが行われていたとは知らなかった。

 ずいぶん前に図書館の廃棄本として入手していながら、つぶさに読んでいなかった。いや、詳しく読んでいない本はこのほかにもごっちゃりある。