そうそう、そういえばアジア太平洋戦争に入ってわが国は国家総動員法という法律を作り、総力戦といっていた。だから、日本はすべての国民が戦闘員だという状況の中にあったというわけだ、といわれて、まぁそういっていたわけだよなぁ、一人一殺だといって竹槍の訓練なんてしていたわけだし。
だから、カーティス・ルメイが作戦を立てたという焼夷弾をばらばらと都市住民の頭の上から撒き散らして都市殲滅作戦で非戦闘員を含めてすべての市民の上に絨毯爆撃をしたと避難するのはあたっていないんだというんだね。なにしろ自分達が自ら全員が戦闘員だといっていたじゃないかというのである。
この論理を聞かされた時には、思わず「アッ」といったきり口が塞がらなかった。そういう精神で国家の危機を乗り切るために士気を鼓舞せんとしてスローガンにしたに過ぎなくて、実態を見れば一目瞭然なんである、といったところで、確かにそういっていたのであるから。
