ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

消費者物価指数

 夜7時のNHKテレビのニュースを見ていたら、キャスターの武田真一が嬉しそうな、幾分うわずった感じで「先月の全国の消費者物価指数は、円安で原油天然ガスの輸入価格が上がった影響で、電気代やガス代が値上がりしたことなどから、去年の同じ月に比べて0.4%上昇し、1年2か月ぶりにプラスとなりました」とこれまでマイナスだったものが、ほうら、見て下さい、とうとうやりました、プラスになったんです!といわんばかりに報じていた。
 こいつもおかしいとは思うけれど、多分NHKのニュース担当では「やった、やった、アベチャンのおかげだ!」ニュアンスを出しているつもりなんだろう。
 津波の被害をたかが人間の淺知恵ではろくすっぽコントロールができないのと同じように、日銀が「回復だ!」と宣言し、円安が続くことによって物価が上がり初め、現実に自分の懐でその値上げ傾向がわかるようになってしまっている状況がいったいどんなペースでどこまであがり続けていくのか、浜田某だってわかるわけがない。こんな事をいっているけれど、どんどん物価が高騰してインフレが大進行したときに一体何が起こるのか、シミュレーションをしているとでもいうのだろうか。
 喜んでる場合じゃない。
 防衛白書が米軍の海兵隊と同じ機能を持つ軍隊を備えよと書かれているという話と同様、自民党はやりたい放題のことを有無をいわせずやり出すのだろう。それをマスコミはヨイショし続け、国民は気がついたときには「中韓米をやっつけろ!」という大合唱になっているだろう。
 しかし、それを作り出したのは誰なのかといったら自民党でも、自らの政策を全部擲って、頭領の為に自民党に小判サメのようにしがみついている(とても宗教団体とは思えない)公明党なのかといったらそうじゃない。選挙で彼らに投票してきた国民なのだ。
 つまりこの国はその路線を国民が希望しているということなのだ。軍備を整え、中韓を相手に脅しをかけ続け、自らの取り分を国に捧げて「皇国」をあがめ奉る国民の希望なのだ。