「それでは維新の会の山田宏君にお伺いいたしますが、戦争の歴史を書くのに、皆さん、ひとりひとりがひとつひとつの現場にいた人をすべて捜し出して聴いた挙げ句にその裏をとらないと書いてはならないということでございますね。では、これまでそうした裏付けがないことについてはそれは歴史としてはならない、ということでしょうか。ひょっとすると例えば、万世一系といっていることなぞ、その裏が取れていっている、ということになるわけですか、あなた方がお好きな歴史について言うと。
実際の被害者の方が自分の体験経験を語るということがあっても、その裏をとらない限りそれを公開してはならないということになるわけですね。」
「軍が強制した」ということはないだろう。軍人が出かけていって「オイ、慰安婦になるんだ！」といって連れて行くわけがない。そんな見え見えなことをどこのバカがやるというのか。騙し、脅し、行かざるをえない方向へ追い込んでいったことに対する反省、悔悟の気持ちをすべて捨て去って、軍がやったんじゃないし、売春が当たり前だった時代にあった習慣を今やモンスターのようにふくれあがらしてきたのは間違いだと主張するのならばもうこれから先、わが国は鎖国をしていくしかない。
確かにこういう事で女性たちに嫌な思いと取り返しのつかない犠牲を与えたことについて思いを巡らすことができない人たちはもはやその持つ価値観に共感することのできない人たちだというしかない。
