ほぼ足りてまだ欲 その先

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アベ ヒラリー

 「クリントン財団」のイベントの一環としてヒラリー・クリントン安倍晋三と対談をしたのだそうだ。午前5時のNHKラジオニュースはまるで安倍晋三内閣官房広報室の宣伝放送の様相を呈していた。ヒラリーが次の大統領になる可能性を睨んでの安倍晋三の行動としては非常に宣伝しやすい材料だということであるだろう。
 ここで安倍晋三は何を強調したのかというと、「女性の活躍促進」であるのだが、その相手としては米国で最初の女性大統領となる可能性が最も高いヒラリーは最適の相手だといって良いということだろう。
 時事通信は「ヒラリー氏が満足な教育を受けられない途上国の女性への日本の支援を求めたのに対し、首相は「全て応援、コミット(関与)することを約束する」と強調。ヒラリー氏は「彼は有言実行の人だ」と持ち上げた。」と報じているけれど、もし本当にヒラリーがこう発言したのだとしたら、これはかなりな皮肉だと思った方が良いだろう。
 自民党広報機関紙の一つである産経新聞は「首相は「企業でも女性が参加することで生産性が向上し、平和構築でも女性が参加した方がうまくいく。日本が先頭ランナーに立つ決意だ」と語った」と報じている。ここで注目しておかなくてはならないのは、アベキャビネットが取り上げている女性の活躍という意味は「企業の生産性向上」に資するためだということがその根源になっているということだ。彼らは根源的な女性の地位向上を考えるが故に「女性の活躍」をいっているのではないことを注目する必要がある。