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原子力ムラの陰謀: 機密ファイルが暴く闇

　こんな本はいくつも出ていて、きりがないんだろうと思っていたんだけれど、この本はもんじゅの絡みで自殺したといわれている当時の動燃（現・日本原子力研究開発機構（JAEA））総務部次長西村茂生氏が残したメモが語る真実。
　どうも書かれ方に週刊誌風な筆致があって癖があるけれど、こうした真実が闇のまま、マスコミによっても暴かれないという事実が恐ろしい。
　動燃の当時のやり方を見ていると、談合の細かいアレンジをやって、それこそが企業のためなんだ、自分の「仕事」なんだと邁進する姿と重なって見える。談合の何が悪い！企業のためを思えば当たり前のことだと居直る企業論理を振りかざす、現場を思い出す。