ほぼ足りてまだ欲 その先

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無関心

 日本人はあれだけの災害が起きても平然と冷静に暮らしていて素晴らしいといわれたのは4年半ほど前でした。「そうさ、日本人はインテリジェントだからねぇ」と誇らしく思えましたね。
 でも実はそうじゃなかった。ただ単に他人に関心がない、ということなんだとようやくわかってきた。
 厚生労働省が全国の健康調査に宮城県の一部、福島全県を除外していることがわかったそうだ。しかし、こんなことは誰もどこにも報道していない。厚労省の説明では、調査をするだけの余力が現場にないから結果的にデーターが上がってこないだけで、現場にそんな負担をかけられないというのだ。これじゃ、被曝の結果を含めるのを避けたのだといわれてもしょうがない。
 しかし、こうしたことに関心がないから別段問題にならない。
 高齢者が生活保護からも漏れて、悲惨な末路を辿る人たちがこれから多くなるだろうといわれ、警告されているけれど、これに対する政策について語る政治家はほとんどいない。それはなぜかといったら、ほとんどの人がこれに関心がないからだ。
 日本の奨学金制度がほとんど機能していないといわれてもなにも起きないが、それもまた関心がないからだ。
 近頃若い人たち首相官邸前やNHK前でのデモに出てくるようになった。45年ほど昔の若者が街に出てきたことを考えると随分スマートだなぁと思うが、それだって絶対的な人数でいえば少ない。
 他人に無関心でいられたら争わない。争うということは争う相手がいて、それに対抗しようとするから争うわけで、関心がなければ争わない。