ほぼ足りてまだ欲 その先

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田中

 慎太郎という男はどこまでも調子の良い男で、この歳になっていきなり田中角栄絶賛本を出すに至っては誠に驚くというか、呆れた。あたかも百田のオヤジのようなもんだ。昨日本屋の店頭の新刊本平積み台を見たらそれだけじゃなくて、なんでか田名角栄本が何冊もまとめてあった。
 なんたってこの世界は柳の下に泥鰌を下手すると十数匹まで狙いに走る。例えばサンデル先生が流行ったときだって何冊も出たし、ついこの前では6,000円もするピケティの本が売れたら、何冊もそれに絡む本が出て、終いには漫画にまでなった。私は未だにあの一冊の本の単価としては目の玉が飛び出るような本を手にしていない。あの種のベストセラーは直ぐさま古本屋に出回るんだけれど、値が下がっていない。Amazonの古本で丁度半分くらい。
 それにしてもなんで今田中角栄なのかが私にはわからない。安倍晋三とはまったく違う環境からでてきた、まったく違うタイプの政治家だ。それが良いのか?奴だって、相当に自分の利益のために新潟を使ってやりたい放題だった政治家じゃないか。最期は結局収賄だ。
 それにしても甘利明は平気だね、平然と政務復帰だなんていいやがって。