ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 今日くらいは散歩せんとまずいじゃんというので、手に手を取って出かけたんだよ。仲良いなぁ。
 銀座の伊東屋の地下でシャドーボックスの展示会みたいなのをやっているらしいぜってんで、伊東屋に向かった。
 京橋で銀座線を降りたら、東京スクエアガーデンの桜がまだ花が残っていて、ちらほらと風に花びらが飛んでいるわけよ。こりゃ良いなぁと思って写真を撮ったりしていたら、ふと気がついたら鰺フライの松輪の列がそんなに長くないんだよ。金曜日ってのはそういう曜日なのかね。気がついたらまだ11時5分で開店までまだまだ時間があるんだった。
 伊東屋のビルは新しくなってからどうもいきにくい。というのはエレベーターが2台あって、登るのにはエスカレーターが8階くらいまではあるんだけれど、問題は下りなんだ。階段で降りるしかないかもなぁと思うとなかなか入りたくならねぇんだよなぁ。
 で、そのシャドーボックスなんだけれど、もちろん見に来ているのはおばさん/お婆さんだよね。うちはつれ合いが昔作っていたことがあって、今でもその時の作品が壁に三つばかり掛かっているから、私も興味はあるんだけれど、これだけ男がいないところに入っていくことに違和感がないのかというと、もはやこの歳になると全然違和感がないのだ。永六輔は晩年完全におばさんになっていたけれど、もう私もその雰囲気に近づいているね。
 そういえば糸井重里が一歳年下らしいんだけれど、あれだって結構おばさんっぽいじゃないの。
 余計なものを見ると、また欲しくなっちゃったりするからできるだけ伊東屋でも万年筆売り場には近寄らない。素通りだ。とにかく本当に万年筆を買う必要があったら、神保町の金ペン堂以外で買ったら後悔する可能性があるけれど、金ペン堂で買ってだめだったらあきらめがつくっていうものだ。
 郵便局で現金書留を送って、一度も上がったことのない「キラリトギンザ」ビルの8階に上がって台湾の鼎泰豐か、銀座沼津港かで悩みに悩み、結局、小籠包4つ付き炒飯セットにした。まずくはないんだけれど、なんだかお情けにすがっているみたいで寂しくなる。
 三越本店まで歩く。なんでかというと、イタリア展、と書いてあったからだ。ところがなにもかも高くて、とても手を出す気にならん。しょうがねぇよなぁ。