先の大戦が真珠湾で勃発したとき、翌年の2月、セオドア・ルーズベルト大統領は行政命令9066号を発し、日本人および日系米国人のうち、西海岸地域、第一軍事地域に居住する12万人の強制収容をした。帰化を阻止されていた日系一世たちは国籍が日本だったけれど、その子どもたち日系二世は米国生まれであれば当然国籍はアメリカであって、正当なアメリカ人だったのにもかかわらず。しかも、同時に米国が対峙していた、いわゆる枢軸国であるドイツ、イタリア人たちにはこのような措置は執られていなかった。
つまり、このときの日系人たちは、トランプ政権によるアラビア系11カ国出身者に対する偏見と現象としてはほぼ変わらない。
当時、どのような生活を送ってあの戦争を凌いだのか、という記録がかなり書かれていて、その性格上、日本語に翻訳されているものは少なくない。
古本屋で、これを買った。
- 作者: ヨシコウチダ,Yoshiko Uchida,波多野和夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1985/07/26
- メディア: 単行本
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そろそろこの辺の文献を整理しておかなくてはならないなぁと思う。
この本の翻訳者の方が、巻末に訳者後書きを書かれていて、著者のYoshiko Uchida(内田淑子)さんは多くの著作があって、1971年には「Journey to Topaz」を書いておられて、これはやはり日本語に翻訳されて出版されていると書かれていた。
早速調べてみると「トパーズへの旅」として1975年に出版されていて、これがなんと文庫にまでなっている(1983年)というので、早速古本を発注した。
- 作者: ヨシコ・ウチダ,柴田寛二,Yoshiko Uchida
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1983/01
- メディア: 文庫
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