ほぼ足りてまだ欲 その先

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三木のり平

 失礼ながら、この雑誌の存在を今まで全く知らなかった。そもそも芝居というものを見ない。見に行ったことがない。例外は歌舞伎だろうか。子どもの頃は親に連れられて新国劇や、新派も見に行ったことがある。なぜか、うちの親は両方とも芝居が好きだった。特におふくろなんぞは毎月のように着物を着ていそいそと出かける時は決まって歌舞伎だった。それがなんでわかるのかというと、決まってプログラムを買ってくるからだった。
 それでも私は長ずるに及んで芝居に凝ったりしたことはない。多分最後に東京宝塚劇場へ入ったのは、当時勤めていた会社の健康保険組合が貸し切りにした三木のり平の舞台だったような気がする。多分1970年代の後半だったような記憶がある。南利明も出ていた髷物喜劇だった。

 この雑誌をアマゾンから買ったのは、もちろん三木のり平の特集だったからだ。のり平の息子の「のり一」が矢野誠一と対談をしている。
 この雑誌はいったいいつからあるのかと思ったら、もうずいぶん歴史があって、第七十五巻第一号とあってビックリした。巻末には三つの芝居のシナリオが掲載されている。

 本をアマゾンから買うような時代になってしまった。本屋へ出かけるだけでも感染しそうな気がして怖い。イヤな世の中だ。

 折角東京に暮らしてたんだから、もっと三木のり平の芝居を見ておけば良かった。本当にもったいないことをした。