人間は歳をとるに従って、つまり老化が進んでくるとどんどん縮んでくる。それは身長だけの話じゃなくて、喉の周りの肉も落ちて、首回りは細くなっていき、肩の肉も落ちていって、肩幅も狭くなる。
現役を引退して久しく見なかった大先輩が会社に来られてご挨拶をさせていただいた時に、背広が妙にだぶだぶしていたり、顎の下の首筋が筋張って来ちゃっていたり、あぁ、お歳をとられたなぁと思っていた。
するとそのまんまの症状が自分の身にも起こってきたのである。あぁ、なるほど、こういう具合なのかと身をもって証明しているようなものである。
一番驚いたのは肩幅だ。現役時代にスーツを買う時に、目安にしていたサイズがAB4というちょっと太っているちびのサイズだったのだけれど、そのサイズを着てみたら上着の肩幅がでかいのだ。肩から上着がはみ出している。これには驚いた。じゃ、一体どのサイズだよと思って着させて貰ってみたらなんとB3というあたかも小学校の制服じゃないかというほどの小ささだ。だから、そんなに簡単には流通していない。よほどの特殊な既製服屋で探すしかない。ところが近頃はエキストラで大きいサイズの専門店というのはよく見るのだけれど、エキストラで小さいサイズの専門店なんて聞いたことがない。
小さいものにも人権を！
