フィレンツェにある美術館。行ったことがない。そりゃないさ、イタリアに足を踏み入れたことがないんだから。いや、正確にいうと、ほんの一時間、イタリアに足を踏み入れたことはある。電車で着いて、バスに乗って隣国へ出ていった。
で、そのフィレンツェの美術館の映画ってのがある。そういえば先日のオランダ国立美術館の映画もあったなぁ。そして、今日のその映画の予告編にいくつか、その類いの映画の話が出ていた。そういう傾向にあるんだろうか。
これからフィレンツェを訪れる機会がないとは限らないから、と思って見に行った。変な名前の美術館だなぁ、人の名前なんだろうか、と思ったらなんでもこの建物は当初役所のオフィスだったそうで、ウィフィツィとはイタリア語でオフィスだってんだねぇ。あ、この絵もそこにあるのか、あの絵もか、と美術の授業を想い出す。欧州の絵画を見ると、本当にキリスト教を心得ておくのとそうでないのでは段違いの話になってしまう。かつて、母校の先生で、西洋美術史という講義を続けている方がおられたのだけれど、一度はちゃんとお伺いしておけば良かったと後悔した。10数年前に早逝されてしまったのだ。あの先生は礼拝堂の会報に連載されていたんだけれど、あれは集大成されたんだろうか。そういえばそれすら確認したことがない。
そういえば聖書の電子書籍版というのはあるんだろうか。
映画はシネスイッチ銀座。明日まで。
シネスイッチ銀座は元々銀座文化劇場といった。1987年にひとつはシネスイッチ、ひとつはそのまま銀座文化だった。1997年から両方ともシネスイッチになった。銀座文化がなくなったのは私がいなかった頃のことなので印象がなく、知らないうちになくなっていた。ようやく最近座席指定になったのはともかく、今時ネット予約もできないし、クレジットカードすら受け付けないという旧態依然。このビルの上に籏興業が入っているところを見ると経営主体は籏興業なんだろう。ハタ興業といえば昔池袋にハタボウルというのがあったけれど、あれは一体どうなったんだろう。テレビで宣伝もしていたのだけれど。
16:50の回ならガラガラだと聞いていたので、それに合わせていった。案の定ガラガラだ。それでも爺さん婆さんがならんだ。映画が終わったのは19時頃で腹が減った。釜飯か、回転寿司かと思ったのだけれど、そういえば久しくつばめグリルに入っていないなぁと思って行ってみると、昼間よりガラガラだった。
銀座といえば昔は並木通りの2丁目あたりに「並木座」という映画館があった。小津だとか、あの辺の映画を結構渋い感じで上映していたものだ。
隣の日産のビルが来月オープンだけれど、地下のライオンだけが先行して昨日からオープンなんだそうで、「全品半額」キャンペーンをやっていて、若い人たちが長蛇の列だった。やっぱりたまには盛り場へ出ていかなきゃダメだね。