日本という社会はお金がある人たちにとっては世界中のどこよりも暮らしやすい社会かもしれないね。安全であり、成熟した商品社会だからでもある。しかし、経済的に恵まれていない人たち、あるいはメインストリームから外れてしまっている人たち、ハンデを抱えている人たちにとっては全く希望が見えない社会だと言ってもいい。助けてくれない。そういう点では米国社会に類似しているかもしれない。いや、米国社会には時として民間の力が思いもつかない働きをしていたりすることがあるけれど、日本にはその種の力は微々たるものでしかないような気がする。
その根底にある文化の違いはなんだろうか。どこから生まれてくるのだろうか。わかるような気がしないでもないけれど、確たるところに確信が持てない。