ほぼ足りてまだ欲 その先

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Fillmore West


GRATEFUL DEAD - Johnny B. Goode - Fillmore West 07/02/71

 1971年1月に閉じたビル・グラハムのFillmore Westに2-3回行ったことがある。それはSan Franciscoにいた1970年8月半ばから10月半ばのおよそ2ヶ月間のこと。当時西海岸のロックシーンといえば、Jefferson AirplaneやらGrateful Deadの時代だね。もちろんJanis Lyn JoplinやJames Marshall Hendrixが有名バンドだったのですが、この私の滞在中に両方とも死んでしまった。たまたま、ジミ・ヘンが死んだ日に、私はここでジェファーソン・エアプレイのライブを聴きにいっていて、あそこの体育館のような床に座って聞いていた。まわりの連中もほとんど同じような年齢で隣の女の子はナースなんだといっていた。なんでそんなことを聞いたんだろうか。当時のジェファーソンのステージは後ろの壁に例の水の中の油がぐっちゃぐっちゃする様なライティングが映されていて、会場はもちろんマリファナの匂いで充ち満ちていた。ヒッピーに憧れているような若者ばっかりだったわけじゃないのね。それでもマリファナは頻繁にまわってくる。それをパスする勇気は普通の奴にはないよね。最初のうちは知らん顔していたけどね。
 そのうちにステージで何か叫ぶ奴がいて、みんなが総立ちになった。いったい何のことかすぐには飲み込めなかったんだけれど、隣の奴がジミ・ヘンが死んだってよ!といってびっくりした。そこからみんな呼びかけに答えて「ハンド・イン・ハンド」だった。あれ?ひょっとするとそれはジェファーソンの時じゃなかったかな?あ、もう記憶が曖昧だ。しかし、あの頃の乗りっていうのは、誰の演奏も繊細じゃないようでいて、繊細、ぶちかましのようでいて、丁寧だったりしたが、リフレインが多かった。それがよりトラスに導くんだよなぁ。そんな半世紀前だった。