ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

おやつ

f:id:nsw2072:20190525121425j:plain:w360:left うちから歩いて10分ほどのところに、年がら年中、内外を問わず観光客がやってくる場所がある。そこの前に、昔から和菓子のお店が二軒並んでいた。一軒の方は昔ながらのやり方で昔ながらの和菓子を売っているんだけれど、どうやら一番のお得意は栗蒸し羊羹のようだった。その隣は和菓子も作っているんだけれど、売り物はきんつばで、店頭に鉄板だか、銅板だかを置いて、餡子を四角く切ったものを六面焼いて売っていた。きんつば屋がいつの頃からか、急にお客さんが並びだしたので、一体何があったのかと思っていたら、どうやらふわふわの生地であんこを挟んだどら焼きをテレビが取り上げたという。テレビの力はこういうところで発揮されるので、現場の取材をする連中がどんどん生意気になる。今や、きんつば屋はどら焼きやとなり、近所のビルを買い取るまでに急成長。気がつくと、並んでいるお客に対する接客が生意気になって来ちゃった。「そこじゃない、こっちに並んで!」なんていっている。そういえば、そんな態度で並んでいるお客に指示していた蕎麦屋も、今ではもう客は並ばなくなった。そのうちそんなことになるのかも知れない。日本の客はすぐに飽きる。
 ただし、外国からやってくる観光客はそうではなくて、ガイドブックや、ネット上に載ると、結構長いこと並ぶ人がいる。その和菓子屋の傍にできた牛カツ屋がそれで、もう長いこと外国人観光客の列ができている。周辺にいくつか、そんな類いの店ができているんだけれど、そこだけに外国人観光客の列があるのが、ちょっと異様。
 で、栗蒸し羊羹が得意な和菓子屋が昔ながらの和菓子を淡々と売っているので、時々前を通りかかると、何かを買ってしまう。昨日買ったのが、この「水大福」なるもので、つるっと美味しい漉し餡である。包んである笹の葉がとっても良い香りで、こりゃむしろこの香りを楽しむお菓子かしらんと思ってしまう。
 あ、これを書いていて、突然ゴマ油で揚げた天丼が食べたくなった。