ほぼ足りてまだ欲 その先

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国歌

 中国の国歌「義勇軍進行曲」を香港の人民が侮辱したら、これを罰することができることになった。この歌はウィキペディアによれば正式に国歌となったのは1978年3月だという。これで納得した。というのは1970年代前半に中国からの注文を受けて、中国から見張りが来たときに唄われていたものとは違うからだ。その時は、文化大革命でこの唄の作詞者が「総括」されていたのだそうだ。その間には『東方紅』という曲が使われていたというんだけれど、YouTubeで聞いてもピンとこない。
 で、その「義勇軍進行曲」の歌詞なんだけれど、文革直後と今では歌詞が違うそうだ。直後はやっぱり毛沢東の名前が出てくる。今の歌詞は日本語にするとこんなもんだと、ウィッキペディアが書いている。

立ち上がれ!奴隷となることを望まぬ人びとよ!
我らが血肉で築こう新たな長城を!
中華民族に最大の危機せまる、
一人ひとりが最後の雄叫びをあげる時だ。
立ち上がれ!立ち上がれ!立ち上がれ!
我々すべてが心を一つにして、
敵の砲火に向かって進め!
敵の砲火に向かって進め!
進め!進め!進め!

 これに気がついて、思わず、この歌詞そのものを中国独裁政権は禁止したいんじゃないのかと思った。「奴隷となることを望まぬ人びと」ってのは正に香港の人たちそのものじゃないか!?

 実は私は「君が代斉唱!」といわれて立ち上がるけれど、唄は歌っていない。東京都の教員だったらクビになるらしい。しかし、あの歌詞はどう考えても、天皇国體護持を賛美する歌でしかないわけで、私の信条と相反するからだ。小学生の時は、先生の指導通りに、ちゃんと延ばすべきところはしっかりと延ばして実に真面目に唄っておった。「さざぁれぇ〜いぃしぃのぉ〜」はブレスをしないと!あの時代だったら、きっときっちりと教育勅語を覚え、クラスの誰よりも大きな声を出して唱えていたに相違ない。考えてみれば日教組がよくもまぁ指導していたことだと、感心する。この政治体制ではこの国歌を投げやりに歌う時代は続くだろう。