ほぼ足りてまだ欲 その先

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やっぱり紅葉

 銀杏の背の高い大きな木が全体を真っ黄色にして周辺にパラパラと黄色を振りまいているんだけれど、やっぱりお陽さまに照らし出された紅葉の赤はウキウキする。秋なんだから裏寂しさを感じたらいいじゃないか、と思うんだけれど、今はそんな気持ちにならない。もうあと何年これを見られるのかわからないけれど、京都までいかなくても楽しめるのは、どうやら写真のおかげじゃないかという気がする。枠に切り取るから、美しい。




 西木正明が83歳で他界したそうで、それなら、彼の著作をちょっと見てみようかという気になった。彼の作品で読んだことがあるのは「ルーズベルトの刺客」を半分まででしかない。まだ一味がアメリカに渡らないところでやめてしまった。というのは彼はノンフィクション・ノベルとかいう摩訶不思議なジャンルの作家だそうで、史実を掘っているらしいのだけれど、「なんでここで、この男がそんな顔をしてそんな声で喋ったなんてわかるんだろう」みたいな疑問が湧いてきてしまうからなんだね。そこがノベルなんだろうけれど、だったらもう松本清張のように、覚悟を決めてタイトルの前に「小説・」と付けてしまえばいいじゃないかという気がするからなのだね。それでも、ちょっとそう割り切って読んでみようと思ったわけだ。図書館から借り出す時は、文庫版を借り出すのはできるだけ避ける。くちゃくちゃにされている可能性が高いからだ。