ほぼ足りてまだ欲 その先

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日系人

 今朝のテレビ朝日テレメンタリー」は「続・彷徨い続ける同胞」
フィリピンで現在も「無国籍」の状態に置かれている残留日本人の問題。
一年前にこの番組は戦前フィリピンにわたり現地で結婚した日本人男性の子孫が無国籍のまま戦後を暮らしてきた人たちの苦境を報じている。
この一年間に、何件か国籍を回復するには至らずとも、日本の親戚と思しき人達が判明した人がいる。
しかし、日本国政府は確たる証拠が見つからなければ、国籍取得は難しいという。
中国残留孤児は認められているではないかという反論に対し、あれは満州国への国策としての移住だったけれど、フィリピンの場合は自分の自由意志で渡航したのであって、同列には論ずることはできないというのが日本政府のスタンスだという。
 この問題はインドネシアでも問題となっている。インドネシアの場合は、大日本帝国の軍人がインドネシア独立戦争のために残った人たちの子孫である。
 当事者はどんどん高齢化が進む。もうあとほんの数年経ったら、ほぼ全員他界するだろう。自民党政権はあれもこれも、当事者が他界してしまうことを待っているかのごとくである。

 この番組のエンディング・ロールに協力として「末日聖徒イエス・キリスト教会」の名前がクレジットされていた。俗にいうモルモン教会のことである。なんでモルモンがこの問題に協力しているのだろうか。

テレビ朝日テレメンタリー」は毎週土曜日の午前4時50分放送で、ほとんど視聴者は望めないだろう。私も毎週録画をしてみている。こんな時間にしか放送できない枠だけれど、切実なテーマを追いかけている。政権の圧力を受けないような工夫が施されているのが毎回よく分かる。もっと多くの人に知ってもらいたい。