ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

小田和正と財津和夫

 正直に言うと、私はこれまでこの二人の区別がつかない。なぜなのかは分からないのだけれど、彼ら二人の音楽シーンというものに全くの接点がなかったのだ。この二人の曲で(こうして一緒に語るところからしてもう区別ができていない訳だけれども)唄えるのは「心の旅」だけれども、これがどっちの曲かも分からないのである。
 小田和正金沢文庫出身で、1947年生まれ。しかも聖光学院から東北大の建築から早稲田の修士を出るというエリート。横浜で大学までを暮らした私にとってはそりゃエリートじゃんという感じである。聖光学院というのは当時栄光学院の次にランクされる進学男子校である。私のような越境してしかも第一次希望では合格者数が定員に満たなかったという都立校進学者はどうしても劣等感を持ってしまう。
 財津和夫は1948年2月の福岡の生まれであるから、この二人と私は浪人するまでは同学年だと云うことになる。それなのになんで彼ら二人の音楽シーンにほとんど関連がなかったのかというのが不思議である。そういえば荒井由美なんかもさほど接点として私の手札の中にない。
 なぜか。彼らが音楽的に活躍し始めたのは1972年以降のことのようである。私は1971年に就職をして地方に赴任し、1972年末には結婚している。その頃の私の音楽シーンは例えばJohnny WinterであったりThe Allman Brothersであったり、はたまたOscar Petersonであったりした頃である。しかもブラスバンドのメンバーとして週に二日だったか一日だったか練習をしていた記憶がある。つまり彼らの音楽に接するチャンスがなかったということかも知れない。
 大学時代の友人で財津和夫に似ている男がいる。彼も私よりは一歳下だけれども、いつまでも若々しい。しかし、私はいつだったかかれに「お前は小田和正に似ているなぁ」と云って不思議な顔をされた。取り違えていたのである。小田和正のオフィシャル・サイトを見るとなんだか居丈高に感じてしまうのは私が彼の学歴を知って劣等感を感じているからなのかね。