なんだか複雑な話の挙げ句の事故だということのようだ。70年前にスターリンがポーランド兵士を虐殺した。その慰霊式典がまず7日に行われた。しかし、この時に招待されたのはポーランドのトゥスク首相だった。この時はこの事故で犠牲となったカチンスキ大統領は招待されていない。ポーランドでは今年の秋に大統領選挙がある。招待されなかったカチンスキ大頭領はトゥスク首相に一歩後れをとったことになる。
それでどうしてもこの日に「カチン事件」の慰霊祭に参列しなくてはならなかったという。だから管制塔からは濃霧だから他に行けと云われたのにもかかわらず着陸を強行し、墜落したようだ。カチン事件の遺族も含めて97名が犠牲になった。（Asahi.com 2010年4月10日22時44分）
それで鳩山由紀夫がtwitterでこんなことをつぶやいた。
昨晩は、ポーランド大統領機墜落、緊迫するタイ情勢などへの対応に追われました。「カチンの森事件」の追悼式典への大統領の強い思いが、この悲劇につながったのでしょうか。あらためて、ポーランド大統領をはじめ亡くなられた方々に追悼の意を表したいと思います。
ところがこの発言に対して「これは誤解を呼ぶ表現じゃないのか」といった類の反応がtwitterで呟かれている。それはポーランドの政治状況から解きほぐす情報を読んでいないから、そうした反応になるということだろうか。140文字の中ではこうしたバックグラウンドを書く余裕もないのでこうしたことは起きやすい、ということの典型例のようだ。
