ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

Alley Cat by Les Brown & His Orchestra

 高校時代だったと思うのだけれど(つまり当然1960年代前半か)、土曜日の午後になるとフジテレビで「ビートポップス」という番組があった。生番組だったと思う。司会は大橋巨泉星加ルミ子、木崎義二といったところで、横浜駅の東口にできたスカイビルから中継じゃなかったかと思ったんだけれど、それはまた違う番組だっただろうか。
 あの番組のテーマ曲が「Alley Cat」という曲で、Les Brown & His Orchestraというスウィング・バンドが演奏するアップ・テンポに演奏された曲だった。この曲はかなりいろいろな人に演奏されていたもので、のら猫がのんびり行く様子を表しているかのように、ゆったりしたスローテンポの曲として演奏されている。チェット・アトキンスの演奏も、ABBAの唄(といってもスキャットのようなものだけれど)もそうだ。ところがこのLes Brown & His Orchestraの演奏はあたかもJimmy Smithの「Cat」の様な、一発イントロでぱしっと決めてから拡がるという土曜の午後のテーマにはぴったりなんだけれど、今から考えると60年代洋楽チャートを語る番組のテーマとしてはちょいとお古うござんす系な、既存なエスタブリッシュメントを感じさせる(そんな大げさなもんじゃないけれど)選曲だった。これは多分巨泉の好みだと思うなぁ。
 ところがネット上で捜してみたけれど、なかなか見つからない。どうやらこちらの方の書き込みによるともちろん既に廃盤だろうけれど、どこかに音源が転がっていても良い筈だ。ジャケット写真には「The Young Beat」Les Brown and His Band of Renownと書いてあってCBSレーベルの様子だ。一体いつ頃のレコードだろう。全曲聴いてみたい。