かつて日本のスーパーマーケットにこんなにいわゆるシーズニングの類を売っていたことがあっただろうか！と驚くほど、今やスーパーの乾物（こういうジャンルわけも今や殆ど聞かないな）コーナーには並んでいる。昔は米国に出張なんかにいった時に、スーパーに寄ってそんなものを買って帰った。すると、概ね、スパイスが効き過ぎているとか、妙なクセがあるとかいわれていたものだった。
例えばハンバーグを作るのに、昔は調味料といっても殆ど無いから胡椒、塩、そして辛うじてナツメッグを振るくらいだった。ところが今やスーパーの棚には各社が出している「ハンバーグの友」（表現が古いけれど）みたいなものが並んでいる。一度、どこのメーカーが出しているのかもう覚えていないけれど、それを加えてハンバーグを焼いたらそれはそれはふっくらと、スパイスも効いているものに仕上がったことがある。それから、偶にハンバーグを焼こう！と思った時に、その類を買ってきては作っているのだけれど、あの味に遭遇しない。昨日こしらえたものにはH社のものを使ったのだけれど、あの味ではなかった。あれは一体どこがこしらえているものだったのだろうか。
