24日のNHKスペシャルは三つの事故調査委員会の委員長三人と政府事故調委員の柳田邦男を加えた4人にそれぞれの報告書をもとに話を聞くという番組だった。これぞNHKにしかできない番組で、この短時間に全部の報告書を咀嚼して分析、重要点をあぶり出しているのは立派。
こっちはあれだけの分厚さを前にしてページを繰る力がおきない。その上今度の政府事故調の報告書はひとつひとつの炉の経過状況からメルトダウンの時期を類推して見せているのだけれど、略語や専門用語だらけで、素人が見ただけじゃ、だからなんなのかがわからない。
今度の原子力規制庁なるものの人選について既にリーク報道がなされていることを河野太郎が指摘しているけれど、この期に及んでも未だに原子力村が力を持ち続けているウラには、そういうリークを喜んで記事にする読売を初めとした媒体がいるからだ。この国民を裏切って儲ける組織が儲けるためだけに動く社会構造を撃破しなくてはならないはずで、そのための力になる政治家が出てこないのだろうか。
