ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

春闘

 今年の春闘は、驚くべきことに雇用者側からガンガンベースアップもしちゃうからねとろくでもない労働組合が驚くほどにあがった。大体ベースアップなんてここ最近はもはや死語のようなものだった。それが軒並み大企業はこれをあげた。
 こうなると、少なくとも大企業の労働者の賃金が上がったことになる。「ことになる」というのも変だけれど、あがったのだ。
 するとこれから何が起こるのかといったら、国内の賃金が上がったので、他国の企業をやり合う上ではこの部分が不利になり(自分で蒔いた種だけれど)、復興需要、オリンピック需要でそれでなくても労働者が足りないなか、これからも人手不足になるんだろうという読みの中である。
 で、どうするのかといったら、外国人労働者の大っぴらな受け入れ開放政策だろう。そのとっかかりとして、昨日のニュースでも報じていたように、ミャンマーだって、自国の労働者の導入を認めてくれ、「研修・実習」ビザでもなんでも良いから、ということになるのだ。
 悪名高き「研修・実習」ビザだけれど、今やこれなくしては日本という国は動けない。安い賃金で雇うのにもってこいの入国資格で、わが国にはいつの間にか、がんじがらめで入り込んでいるのだ。というよりは、企業側にとっては安い使いやすい労働力供給源になっている。
 日本人労働者はこうなったら徹底的に派遣にしてしまい、もっと安い外国人を入れるんだから、少しは安く上がろうというものだ。
 つまり、ベースアップという肥やしを蒔いておいて、ガッポリ外国人労働者を導入するというわけだ。