ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

蛸が足

 フェイスブックではもう書きましたが、年賀状は「年賀」と書きさえすれば1月7日までの投函分については52円切手でよろしいのだそうです。なんたってハガキについていえば二割も一気に値上げして62円になったんですから、そりゃ朗報でございますねぇ。早速郵便局へ行ってそれを確認。「じゃ、52円切手を百枚下さい!」といったら、「もう売ってません」っていうんです。「55円のお年玉付きはあります」と仰います。「なんだそりゃ!」って。もうこうなったら買い置きの少額切手をベタベタと貼って出そうかとも思いましたけれど、それも品がない。
 こんなことをするとますます手紙・ハガキからお客は離れます。ま、どんなことをしてもこの流れは止めようがないですね。恨むんだったらジョブスとゲイツを恨んでね、といっている場合じゃない。ますますネットに縁遠い人たちを置いてきぼりにすることになるだろうと思います。弱者にはとことん冷たい国ですよねぇ。
 郵便を民営化したけれど、結局元に戻した国もありますが、郵政民営化は当時案じたそのままにサービスが削減されていくことになります。何しろ利益を追求することが民営企業の使命ですからね。その観点から見たら、電力会社なんてまさに民営企業の手本のようなものでございますよ。どんなことがあろうと、世の中の流れに棹を差してとことん原発稼働に邁進しようとしているんですからね。
 不思議なのは郵便局ではクレジットカードが通用しませんねぇ。自分たちでクレジットカードと相乗りのカードを作っているくせに、切手はクレジットカードでは買えません。これをやるとそうして買った切手を転売して現金を入手する人が出るからでしょうか?
 かつて日本の製鉄企業は古くなった設備や、合併で削減しなくてはならなくなった設備を格安で中国へ売りました。近代化を支援するとかいっちゃって。で、気がついたら自分の足下がぐらつくくらいにかの国の近代化がぐんぐんと進みます。
 郵政もこのままでは蛸が足を食らうようにどんどん衰退していくことでしょう。