月に二回の新宿。都庁前の駅を降りて、上に出たらいつもの信号の横、電話ボックスる脇のホームレスの人の拠点が今日もゆったりと配置されているがやっぱり今日も主はここにいない。もっと良いところに別宅があるんだろうか。
どうも段々耳が悪くなっているのか、前に座らないと聞こえない。今日は一番前に座ることになった。伊藤博文は4回総理大臣になっているが、そんなに忙しかった人が、よくもまぁ、女性にもマメだったという噂は聞く。彼は長州の足軽の息子だったわけだからいくら松下村塾に学んだといってもやっぱり出自という点で常に引け目を感じていたに違いなさそうだ。
昭和に入ってからの戦争に邁進する軍人がもっとも希求していたことは如何に活躍して爵位を得るかだったのだ、ということに触れてはいけない、というのはどういう意味なのかがわからない。たかだか150年前からの習慣に過ぎない、皇室を中心にしたかの社会において、あまりにもお似合いでない西洋風ドレスなんぞに今でも着飾る風習が良くわからない。ヘタックソなオペラ歌手がレンタルドレスを着ているみたいで、むしろ滑稽だ。あんなのは辞めた方が良いよねぇ。黒留め袖で良いんじゃない？田舎の結婚披露宴みたいで良いよ。忌憚ない意見を申し上げ候。
そうそう、そういえば銀座の遠藤なんたらのウェディング・ドレスの店を外から見ていると、これを一体誰が着るんだ？と考えてしまう。それでも、ひと頃、そんな格好をして外で衆人環視の中、えっらい格好をして写真を撮っているのは中国カップルと相場が決まっていたものだけれど、今じゃ日本のカップルも平気でそうした写真を撮っている。どんどん世の中は変わっていくんだ。
今日はドイツから来たというカップルに道を教えてあげたんだけれど、彼らはなんであんなところにいたんだろう。どんな情報からあそこへきたんだろう。
