ほぼ足りてまだ欲 その先

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脱退

 日本政府は国際捕鯨委員会IWC)を脱退するそうだ。

 「IWC加盟で可能となっている南極海での調査捕鯨はできなくなる一方、日本の排他的経済水域EEZ)内での商業捕鯨再開への道が開けることになり、鯨食という日本の食文化の断絶を防ぐ効果も期待される。(産経新聞2018.12.20 10:06)

 なんで、こんなことに決断しなくてはならないのか。一体誰のためにわが国は捕鯨鎖国に踏み切らなくてはならないのか。「鯨食という日本の食文化」と自民党広報紙は書いているけれど、そんな食文化はとうの昔になくなっている。戦後もっとも私たちに身近だった肉であった鯨だけれど、もう鯨を食べたことなんてほとんどない。60年前の小学校の給食では結構「鯨の竜田揚げ」がメニューにのぼったし、新宿や池袋の安酒屋では縁が真っ赤な鯨のベーコンが安い酒肴だった。そして缶詰に鯨の大和煮があった。
 しかし、今、余程の物好きでない限り、そんなものを食べる連中はいない。食べたくもない。他に食べる蛋白源は数限りなくある。
 IWCを脱退するということは自分たちが責められる国際的舞台から「逃げる」ということである。卑怯である。じゃ、君たちは着物を着て生活をしろ。丁髷を結え。旧仮名遣いで日記を付けろ。万年筆を捨てて筆を使え。洋式便器を使うな。それがかつての日本文化だったんだから。
 あの時の国連脱退を想い出す。何が「外交」の安倍だ!
 英国のEU脱退もバカだが、こんな事をするとは呆れ果てた。