ほぼ足りてまだ欲 その先

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嗜好

 「嗜好品」という言葉がございますねぇ。人によって好みが大きく異なる食べ物や飲み物を言う、とでもいうんでしょうか。例えば、珈琲とか、お酒なんてものはその際たるものでございましょうねぇ。いや、これ、ちょっと言葉を決めつけすぎているかもしれませんけれど。あんまり自信がない。で、その珈琲なんですが、すぐさまコーヒーに手を出すようになって、そうですねぇ、概ね20年ぐらいでしょうか。その前はどうかといったら、コーヒーでも紅茶でも、ミルクを入れようと、入れまいと、なんでも良かったんです。ところが気がついてみると、紅茶を選択しないで、必ずコーヒーを選んでおります。それもブラックです。いつからこうなったのか、よく記憶がない。

 考えてみると、これはフラット・ホワイトというジャンルを持っている豪州に行ってからだと思います。このジャンルは他では、えいこくでいちどそうぐうしたくらいです。平たくいうと、カプチーノでしょう。カプチーノだって、今でこそ日本でも通じますが、かつては本当に凝っている人くらいだったんじゃないでしょうか。

 ところが私はもう今では必ずブラックになってしまいました。お〜そこまでか!ということになるんですが、ところが豆はどこのどんな豆でも良い、という良い加減さなんです。格安、すでに焙煎は愚か、挽いてあるものを買ってきて入れたって、それはそれで満足して飲んでいるし、息子夫婦が持ってきてくれたブルーボトルの深入りだったらそれはそれで「うまいなぁ」と飲みます。

 つまり、実は何が美味しくて、何が美味しくないのかがわからないのです。高くて美味しいのは当たり前だと思うし、安いのはそれなりだし。本音は高くてもうまいものを飲み、くいしたいんだけれど、世の中そんなに甘くはないんですよね。