ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

借りた本

 10年ほど前に集英社が85周年記念といって刊行した全二十巻のうちの一冊である。
借り出したのは良いのだけれど、ここに収録された16編のうち、どれを目当てに借り出したのかが思い出せないのである。
村上春樹だったのか、里見弴だったのか、宮尾登美子だったのか・・。はて、困った。多分、里見弴だろう。


 いったいいつになったら文庫本になるのかと待っていたのだけれど、全然そんな気配がない。しょうがない、とうとう借り出してきた。しかし、よく見るとこの本のタイトルは「約束の地 大統領回顧録 I」となっている。えっ!「II」があるのか?と思ったら、バラク・オバマ自身はとても大統領回顧録が「I」で収まるわけがないと考えて書き始めたらしく、したがってとりあえずのタイトルに「I」とふったらしい。
 中身が全ての真実に言及しているのかどうかわからないけれど、米国の大統領は多くの場合、任期を満了して退任すると、biographyが出る。そもそも米国の本屋には(もう絶滅寸前だろうけれど)biographyというジャンルが存在するのが普通だけれど、日本の本屋にはそういうジャンル設定がない。ノンフィクション、というジャンルに放り込まれている。大統領としてのバラク・オバマについても色々あるんだろうけれど、なにしろ次があの”バカタレ”ドナルド・トランプだから、非常にまともに思える。彼だって、よその国に軍隊を送り込んで戦わせたりしているのに、である。彼こそがスマートな米国大統領だと、今のところはいえるだろう。

 今更新田次郎を読もうという気になったのは、この本がただの紀行文ではないのだとようやくこの歳になって知ったからだった。アラスカに渡った日本人の話だと、全く知らなかったのだ。流石にベストセラーだった本だけあって、文庫本なんだけれど、もはやヨレヨレである。なんだか、病気がうつりそうな気がして、これだったら古本を買った方が良いかも。