ガスも電気も値上がりするそうだ。こうしたインフラの値上げは確実に効いてくる。なにしろ電気やガスを使わない産業は皆無だ。これで何もかも値上がり傾向の中に推移するのだろう。収入が増えない中で確実に生活に必要なものが全て上がっていくことを考えると生活に影響は確実に出る。不思議なことにだからといってどんどん生活を切りつめるということが人間にはなかなかできない。昨日の話じゃないが、やっぱり旨いものを喰ってしまうとそれほど旨くないもので妥協する勇気が出ない。気持ちの良い靴を履いてしまうとぺったんこの靴を履くことができない。そういうことの出来ないそいつが悪いんだといってしまうと、物事は簡単だ。
こういう状況はこのままにしておくと自然に淘汰されてしまう人たちが出てくる。放り出される人が増えてくるだろう。そこに手を打っていくのが霞ヶ関の役割で、それを司る政府の力の見せ所でもある。「参議院で野党がいうことを聞いてくれなぁ〜い」といっている場合ではない。こういう時にはどんな手を考えなくてはならないのか、慶應義塾大学の経済学の竹中平蔵教授だったらどんなことを提言してくれるのか、お伺いしてみたい。
