ほぼ足りてまだ欲 その先

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豪州でもハイブリッドカー

 中国系でマレーシアから豪州に移住し、今はアトランタ近郊に居を構えて、カナダの会社に就職してメキシコで仕事をしている(わかりますかね?)知人から、かつて私が同じ会社で仕事をした日本人の奥さん経由で豪州のハイブリッドカーに関する新聞記事のサイトが送られてきた。
 それは豪州で一番知られた新聞、The Sydney Morning Heraldの記事で(こちら)、豪州で最初のハイブリッドカーの組み立てが始まったという内容。Toyota現地生産しているカムリがその第一号になるそうで、なんだか今頃?というイメージは拭えない。Toyotaは来年このカムリの全生産量の三分の一に相当する1万台をハイブリッドタイプで生産する計画で、Victoria州政府はすでにこのうちの2000台を購入する予定だという。
 豪州で車を生産(アッセンブリング)しているのは4社あり、Toyotaの他にフォードとGM系のHoldingが低燃費車の生産についてコミットしていると報じているけれど、三菱については記載がない。昔から撤退するのしないのと報じられてきた三菱だけれども、何かあったんだろうか。
 連邦政府はこのエコカー開発についてはGreen Car Fundを通じて3500万ドルをつぎ込むという。
 遅くない?というイメージを持つ人が普通かも知れないけれど、とにかく絶対人口の少ない豪州(約2200万人)では車産業の絶対販売量は非常に限定的だ。日本ではこの10月には約26万台が売れているけれど、豪州ではようやく約8万台である。しかし、人口比からいったら日本よりも売れている方かも知れないが(なにしろ国土の広さを考えなくちゃ)、なんといっても絶対数が少ない。ということは開発経費をかけるのはなかなか難しい。
 ところで豪州だけではないけれど、とかく古い車を騙し騙し、あるいは積極的にメンテしながら古い車をよく走らせている。それでも昨年久しぶりに行ってみた印象は随分綺麗な車に乗るようになってきたなぁというものだった。なにしろ動いていればいい、という価値観しかないのではないかと思ったことが何回もあった。たかだか10年ほど前の豪州ではベレットGTもダルマのダットサンも見たし、追いかけたこともあるくらいだ。
 「もったいない」が環境保全に繋がらないのが自動車か。