ほぼ足りてまだ欲 その先

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天丼

 私にとっての三大ごちそうの一つである天丼を久しく食っていない。銀座の松坂屋の地下一階にあった天一のイートインが大の贔屓だった。なくなる前に一番高い奴を食っておけば良かった。それからこの方、天國で食べたくらいだろうか。出かけたついでに、そうだ、銀座TACTのあの通りに小ハゲ天という「ハゲ天」の小店が出ていたことを思い出した。これは昔はINZのどこかにあった奴ではなかったか。そうだあそこへ行けばどうにかなるかもしれないといってみた。ここは安い。ベスト天丼が970円だっただろうか。
 頼んで待っていると中国人のお客が入ってくる。見るからに観光客だ。もちろんこれだけ銀座が中国人の観光客に覆われている現状から見たら、まぁ、当たり前だろう。多分、ガイドブックに出ているに違いない。何しろホールの店員さんのひとりだって外国人だった。
 このあとはいった銀座のアップル・ストアなんぞにいたっては悲惨なくらいに中国人の客しきゃいないのである。それもワンワンしているのである。その上お買い上げはなんといっぺんに数台まとめてだったりするのである。昔のパリの日本人観光客のブランドバッグお買い上げ風景のようである。
 とても昔のように冷静にあれこれためつすがめつするような状況ではない。これも円安のおかげなんだろうなぁ。ところでアップルって日本の会社でしたっけ?日本企業が儲かっているわけじゃないのね。
 待っているうちに他のお客のテーブルに「はい!スペシャル天丼です!」というものが運ばれてくる。それでも1,000円だそうで、ベストよりもスペシャルの方がなんぼか上で、穴子が載っている。
 やってきてみると、ご飯は少なくて、具の蓮根がやけに目立つ。赤だしが旨くない。独特の匂いがする。ちょっといやだなぁと思っていたら、烏賊のかき揚げの衣がべちゃだった・・・。至極残念だ。安いから仕方がないとはいえ、970円は昼飯としてはそれほど安くない。これだから安物買いの銭失いといわれるのだ。やっぱり葵丸進の天丼にしておけば良かった。