ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 もう昼間に散歩するのが辛いような季節になってきた。これからは歩く時間帯を考えなくちゃならない。日頃から浅草寺の周りには近づかないように散歩をするものだからどうしても歩き出す方角が決まってしまって、段々変化がなくなりつつある。その上、今日は日曜日だ。どうせどこへ行っても混んでいるのはわかりきっている。その上、先日日頃万歩計代わりくらいにしか役に立てていないガラケー携帯電話の二年間縛りが満期になるが、このままだとまた二年間縛りになるよ、とメールが来たからdocomoに行ってみないと、というので人で最高潮方向に足を踏み出した。
 docomoは開けるやいなやベテランでなんでも知ってそうなお姉さんがいたので、説明し、二年間縛りじゃない契約ってないんですか?と素人質問をしたら、このお姉さんの説明はそれは6月にならないと詳細をご説明できないというものでした。私の契約は今月いっぱいに切れるんですが、それでは二年間縛りにするしかないの?と尋ねると、他にはないという。フ〜ン、どうしようかなぁといったら「携帯をやめるんですか?」と馬鹿なことをいうんだなぁと云う雰囲気だったから、いや、乗り換えるって手もあるかなぁと思ってね、と心にもないことを云ってやった。実際の話、このガラケーでなにも困らないが、安く契約したいだけだ。どうやって探したら良いのか、まったく見当がつかない。
 浅草寺の前まで来ると、もう中国語の怒鳴り合いみたいになっている。その上、人力車は客引きで声を上げ、修学旅行生が列となって動き、阿鼻叫喚である上に、屋根の瓦が落ちたとかいって、雷門は丸ごとすっかりシートで覆われていて、何だか壁の前に来たみたいだ。
 一旦、東武線の各駅に乗ってスカイツリーまで行く。で、向こうから言問通りを歩いてきた。牛嶋さんに入ると、さっそく金襴緞子の帯の花嫁さんと紋付き羽織袴の婿さんを写真屋が演技指導をしながら撮影している。それがひと組ではない。もうひと組は池をバックに二人でシャボン玉を飛ばしてとっている。カメラマンが「良いね!良いよ!」と声をかける。とうとう日本人も中国人新婚さんみたいに恥も外聞もなく人前でポーズをとるようになった。これもみんなデジカメになったおかげだよねぇ。フィルムカメラの頃だったら素人にはこんな余裕は生まれなかったことだろう。それでもカメラ業界はスマフォのおかげで需要は頭打ちのようで、近頃では驚くようなヒット商品にそれほどお目にかからない。
 牛嶋さんから吾妻橋よりには昔の武家屋敷跡をつかった公園になっている。池の周りも綺麗な芝生になっている。「芝生に入らないでください」と書いてあるその真ん前で幼子ふたりを連れたバカ夫婦が折りたたみのテーブルと椅子を持ち込んでピクニックをしている。多分日本語が読めないのだろう。
 今日の空はまるで初秋の空のような雲が流れている。
 昼飯は紀州南高梅の潰れた奴を安く買ってきて、これと納豆、ミョウガを入れた汁で素麺をツルツルとやったら、これが旨いのなんの。しばらくハマりそうだ。
7,527歩