ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

いつものことながら

 これまでの人生の中で靖国神社には二回しか行ったことがない。一回目は、米国人から人を介して預かった「武運長久」と書かれ、多くの人が寄せ書きしている日本国旗をとうとう元の持ち主を見つけることができずにお預けしに行った時。二回目は結構最近のことだけれど、近くを通りかかって、覗きに行った時。
 旧大日本帝国軍隊を賛美する雰囲気に充ち満ちていて、痛々しく、あそこを通ると、餓死、病死した人たちの阿鼻叫喚が聞こえてきちゃうような気がして近寄れない。
 毎年敗戦記念日が来る度に、テレビの画面に兵隊の格好をして、旭日旗を掲げたおじさんやお兄さんが映る。あの人たちの大半は、もちろん従軍した人たちではないし、その遺族でもない。じゃ、誰があんな格好を今更して、あんなところにやってくるのか。単なるコスチューム・プレイヤーに過ぎない。なんのためにあんなことをしているのだろうか。あんな格好をしたら誰が喜ぶのだろうか。嫌な思い出ばかりじゃないのか。あの格好をすると自分が強くなったような気がするんだろうか。人を傍若無人に殴りつけたくなるのだろうか。偉そうに周りの人間に対して、威張りたくなるのだろうか。どうもそんな印象しかない。
 軍服や、軍靴は暴力の象徴でしかない。