ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

家の電話

 もはや今の若い人たちは家に電話を引いていないらしい。携帯電話があるから良い、ということのようだ。そういわれてみると、良くあんな金のない時に、家に電話を引いたよなぁと思ったら、案の定、つれあいの実家が金を出していたんだそうだ。そりゃそうだろう、あんな給料ではあの電話債券を買えなかったはずだもの。ところが、あんなに高かった電話債券は、いつの間にか気づかないうちにチャラになってしまっていた。どうやら日本電信電話公社からNTTになった時に、なにか断りがあって、チャラになったらしいが、黙っていても返還されるべきだったよなぁ。何しろ昔はあれで金が借りられたんだから。(どうやら債券さえあれば、返してくれるらしい。→ こちら。)
 で、そんな家の電話なんだけれど、滅多に鳴らないんだが、鳴った時はおもむろに、低い低い声で「はいっ!」と出る。それも力強く出る。だいたい、知り合いからの電話だったら、最初の一声で誰だかわかる。「おっ!なんだよ、こえぇ声出してんな!」とかって。これでビビった詐欺電話まがいだと、全然関係ない名前を出して、間違えましたと切る。無鉄砲なセールス電話はかまわず喋るが、私の「で、なんのようかと聞いている!」あたりでビビり出す。「奥様いらっしゃいますか?」といったら「出かけてていない」といわれる。その辺でだいたい向こうは撤退する。時には電話を取って何も云わないでいる。黙っていると向こうも黙っているから切る。「ハイ!」というのが当たり前だと思っているらしい。そんな単純な奴ばかりじゃない。時には良く聞こえていない爺さんをやる。「えっ!なんだって?誰なの?どこの?なんの用事なの?」と。

 こんなことをいっていてもそのうち、騙されるかも知れない。そん時はもうしょうがない。あ、その前に電話をなくすか?