昔働いた職場でのある上司のことが忘れられない。
そのバカさ加減で忘れられない。
その素晴らしさで忘れられない上司もいる。
的確な判断、アドバイスで忘れられない。
「〜の件はもう大丈夫かい?」と尋ねられて、「はい、大丈夫だと思います」とお答えした。
「僕が知りたいのは"思います"ということではなくて、大丈夫かどうかということなんだよ」
ハッと思った。
そりゃそうだ。
思うだけなら、また確かめに行く必要が出る。
この上司は責任は全部俺が取る、といつも日常的にいっていた。
そして、本当に取った。
当時専横的で周囲が嫌っていた隣の部の部長がいた。
私は彼の部下ではないので、彼に反発していた。
配布物をその部長だけではなく「実際に必要なのは俺の部下だ」というので、次からその部長を外して、その部下に直接配布してやった。
すると「おまえは喧嘩を売るつもりか!」と怒鳴り込んできた。
隣の部長を追い返したあとで私の上司は「なんて大人げない奴だ!」といったあとで私に「あいつの方が上なんだから表面的に従っておけ、面従腹背だよ!」といった。あっぱれ!
バカさ加減の上司は、
前任地から離れたそのセクションへ赴任するとき、あれとこれとそれを買ってきてくれ、というので、揃えて持っていくと、出された領収書を前にして「一つくらい、お土産でくれたって良いじゃないか!」と叫んだ。この瞬間に「あぁ、間違えた!」と直感した。
そこから先、ロクなことがなかった。
その行為を記録していたことがある。
そうしないとストレスで爆発しそうだった。
それを記録した、媒体が、今じゃドライバーがなくて、読み出せない。