NHKの「72時間」で南千住6丁目の青木屋が出る。カツ、コロッケなんかを大きなコッペパンにはさんだテイク・アウトパン屋。いつ通りかかっても行列ができているので、これまであそこで買ったことがない。それなのに、この番組では見ていると行列なんかになっていない。一体どういうことなんだろうか。この手のテイクアウトパン屋というのは昔はあちこちにあったのに、ふときがつくと西日暮里のパン屋も、東日暮里のパン屋もなくなった。どちらも多分後継者がいなくなったのではないだろうか。しかし、青木屋はこの番組によると、幸いなことに後継者ができているらしい。今じゃ、ほとんどが一本300円くらいになっているけれど、さて、いつまで生き残れるでしょうねぇ。
この前の通りは「千住間道」と書かれている。たしかどこかにその由来を書いた看板があったような気がする。この界隈には珍しくスッキリした通りで、そのまま西に行くと南千住警察があって、荒川区が管理するスポーツセンターがあるんだけれど、そこがかつての東京球場のあとである。この裏の工業高校と川の間にかつてのお大尽向けマンションがあって、そこが國松孝次警察庁総監が狙撃されたアクロシティである。あれ、まだ未解決のままでしょ?時効が成立していますしね。それにしても、高級官僚ともなると、あんな高級マンションに住めるんですねぇ。そういえば警察庁の高級官僚を父親を持つ同僚がいたんだけれど、実家の世田谷から彼は新入社員のくせに車で出勤してきた。神奈川県のゴルフ場の正会員に親子でなっていたし、北軽井沢に別荘も持っていた。なるほどと思ったなぁ。
東京球場といえば、東京オリオンズ。
球場は1962年5月31日に竣工。社長はあの大映の永田ラッパである。1970年にリーグ優勝するも、なんせパ・リーグは人気なく赤字が貯まる一方。球場はフィクサー・小佐野賢治の国際興業のものになったが、こんな儲からんものはいらんと小佐野は1971年で閉鎖する。その後跡地は竹中工務店の手に渡り、1977年になって東京都のものになった。どういう経緯を経て東京都が手に入れたのか知らない。