今朝の朝日新聞の一面トップが偽装請負のことに冠する記事だったので、久しぶりに労働者派遣法が最後に変わったのはいつだったっかなぁともう既にほとんど記憶に残っていないので調べてみた。2003年6月改正法成立→2004年3月1日施行だったんだからもうすでに丸3年がたつ。26の専門的業務では3年の期間制限指導は廃止された。介護休業などの代替え業務派遣は派遣期間制限の対象外。この3月からは製造業務への派遣であっても3年間へ制限期間が拡がる。なんだかんだと例外規定がついていて実際に製造業務と判断される部分は限定され、それ以外の周辺業務は帰還制限から除外されたりしている。そもそも一見しただけでは全くその区別ができないような、立場の違いによる存在を複合的に許すという状況を生み出すことが、労働環境をはっきりとした管理下に置くことなく、なぁなぁですますことができるようにしているということである。すべからく正当たる存在を根本的に明示できるようにするというフェアネスを全く是とせず、なぁなぁにしてごまかせるところはごまかして存在するという余地を残そうとするアンフェアネスに基づく存在を残そうとする、雇用者に有利な社会を一生懸命作ろうとする為政者と、それにまんまと騙される市民との戦いは最初からハンディがついているが、欺されちゃならないと自らに戒める。
