docomoかなんかのスマートフォンの宣伝で娘が母親にこんなこともできるのよ、とスマートフォンにむかって「みなとのみえるこうえん」というと地図を示し、母親が昔の思い出に浸ると旦那が出てきて「誰と行ったんですか？！」というのがある。これがどうも引っかかるんだなぁ。というのは私はまだ学生の頃、付き合う女の子といったら全員を必ず元町から港の見える丘公園に連れて行ったからなんだよ。あの頃は本当に良く歩いたものだと思うけれど、金もないし、車もないし、とにかく歩くしかなかったんだよなぁ。尤もそれが良かったというものなんだけれどね。
石川町の駅から、あるいは横浜駅から市電だったりして外人墓地から山手教会、フェリスの脇から階段を下りて元町に戻ったり。今じゃ面倒くさくてあそこまで上がる気になれないなぁ。
男と一緒だったときは良く中華街で飯を喰ったのだけれど、そんなデイトの時は元町のシェルブルーでハンバーグ・ステーキを喰った。あそこのメニューに「炭焼き」と書いてあったことの意味が良くわかっていなかった。当時、女学生達はなぜかスーパーマーケットのUNIONの紙袋を多用していたけれど、あれは流行りだった訳か。ボクらは情けなくも典型的にVANの袋だった。もう45年くらい前の話になるというのに、あの宣伝で思い出してみると、ついこの前のような気がするんである。
