ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

3月3日

 お雛さんです。うちはわたしの上に姉がふたりおりましたから、揃いのおひな様が必ず床の間に飾られました。おふくろが嬉しそうに出していた横で、お内裏様の刀を引っこ抜いたりしていたのを覚えております。しかし、なぜか右大臣、左大臣の刀は引っこ抜けなかったようでございます。
 当時(つまり、60年ほど昔のことですが)猫を飼っていたはずなのですが、あの猫がおひな様に悪さをしなかったのかと不思議でございますねぇ。で、当時はあられとか、菱餅を飾ったのですが、菱餅は作り物だったようです。三人官女や五人囃子がなんでいるのか、不思議でしたけれど、あれは花見だったわけでございましょうか。
 うちのおふくろは出身地の影響があったのか、何かというと、寿司桶にちらし寿司というようなものを作りました。そういう時は必ずわたしは寿司桶のご飯にお酢と砂糖を混ぜたもの(だったような)をおふくろが振りかける傍から団扇で扇いでおりました。だから、鮨を作るというのは結構面倒だと思っておりましたが、今や、粉を掛けるだけで酢飯になっちゃうんですから驚きです。凄いね!
 今や乾物屋というものがございませんけれど、干瓢もそんなお店で売っておったわけですね、それを煮て、良く海苔巻きをおふくろが作りましたね。簀巻きで簡単に。教わっておけば良かったなぁ。