ほぼ足りてまだ欲 その先

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煮物

 煮物といって良く想い出すのはまだ小学生の頃、つまり60年以上昔のことだけれど、おふくろの里のひい婆さんが亡くなって葬式と云うことになった。4歳としうえの従兄がその実家の唯一の子どもで、これは相当に威張って育っておった。彼と同年齢の又従兄弟にくっついていた。飯と云うことになると、奥の土間の一室に置かれた大きなテーブルにとりついて、大きなバットに山盛りになった煮物をおかずに飯を喰う。それを毎食食べる。大量に、それもごろんと切られた里芋やら蓮根、人参等を食べた。毎食なのに、飽きずに喰った記憶しかない。大量にいっぺんに作るから旨いのだろうか。
 うちでも正月はたっぷり煮物を作ってくれる。それはそれはたっぷり作る。毎食でも食べる。終いに片手にトーストしたパンを持ちながら食いかねない。それくらい食べる。今年もまた食べる。