ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

食い物仕入れ

 とうとう朝ごはんの材料が払底してきたので、意を決して、午後買い物に出た。
手元の気温計(そんなものを持っているわけがないので、携帯の温度計)は34℃を示していた。
不忍池までバスで行ったけれど、バスもいつもと比べたらガラガラだ。
平日の真っ昼間のバスのおおよその利用客というのは爺婆だからそりゃ当然。
ひょっとしたら、もう少しはハスの花が咲きかかっているかもしれないと思ったんだけれど、そうはいかなかった。
日向は「ジリジリ」と音がしているようだった。
日陰という日陰にはどう見ても家なき爺さんと思しき人たちが佇んでいた。
暑いけれど、冬に比べれば、着ているんだかいないんだかわからない格好でも大丈夫だからまだ気が楽だ。
それでも影の動きにつれて移動しなくちゃならないだろう。

上野の駅にエキュートというのがあって、そこに浅野屋という軽井沢のパン屋が入っているはずだと駅まで来た。
しかし、アルタのフロアガイドはあちこちにあるが、エキュートというものは見当たらない。
そこへJRの制服らしいものを着たお姉さんが通りかかったので「エキュートっていうのはどこにあるんですか?」と尋ねる。
なんと駅の改札の中にあるんだという。
「入場券を買わないと入れません」というんだね。
ほぉ〜!そういえば、いつの頃からかJRはしきりに改札内部に店を出させていたなぁ。
品川なんかはそれで有名になった店だってあった。
つまり、地元民を相手にはしていない、飽くまでもJRの利用者のためのものなのである。

そりゃ残念と、アメ横を通って、松坂屋の地下のパン屋へ向かう。
酷暑のアメ横平日午後は惨憺たる有様で、お客なんぞ歩いちゃいない。
それでもしつこいばかりのポップや音や匂いで暑苦しい。
それに加えて、アラブ系のケバブ屋のにいちゃんが「タ・ベ・ル?」と叫び、アフリカン系のにいちゃんが「T・シャツ・カウ?」と若者に迫る。鬱陶しいことこの上ない。

またバスで帰ってきたが、もうそれだけで草臥れた。
暑さにせっつかれたように、百日紅が咲き始めていた。
熱中症にならなくてよかった。
明日は36℃になるといっている。