ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ラジオ

 民間のラジオ放送局がワイドFMの周波数で放送をし始めて、すっかりラジオを聞くようになった。なんでかというと、音がくっきりと入るからだ(スカイツリーのおかげなのかなぁ)。それまで、AMではほとんどくっきり聞こえるなんてことはなかったので、ほとんど我慢ができなかった。ネットで聴けるようになったこともかなり大きい。これだと、アンテナによって左右されることもないし実に聞きやすい。
 NHKも民放と一緒になってradikoでやってくれれば良いのに、なぜか相乗りせず、独自の「らじる」というアプリでネット放送をやっている。別のアプリになっているのは、やっぱり不便だ。
 NHKが昨日発表した次期経営計画案(2021~23年度)はAMラジオと衛星放送のチャンネル数を削減する方針で、AMラジオの第1、第2放送を集約し、BS1とBSPを一本化するといっている。
 え〜っ!と驚いてしまった(近頃は驚くことばかりで心臓に悪い)。なんで第一放送と第二放送を一本化する必要があるのか。それぞれのコンテンツは使い分けられている。第二放送は教育系の放送局として、多数言語習得放送を実施している。私の知り合いの中にはNHKのラジオだけでフランス語をマスターした元大学教授もいた。今だって、英語は入門編、中級編、ビジネス編と多角的だし、中国語、ハングル、スペイン語、ロシア語、アラビア語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、高校講座、そして各国語のニュースがあったりする。第一放送は毎時必ずニュースが放送されているし、夜の10時すぎには(政権忖度度は高いが)一時間のワイドニュース番組もある。ニュース枠はpodcastにもなっているので海外でもそれを聴くことが可能。そしてなによりも、ラジオ深夜便がある。
 折角昔からふたつのチャンネルで棲み分けてきたというのに、なんで、ここに来て狭めなくてはならないのか。なにが肥大化なのか。国民に開いている情報ソースを狭めるということは情報操作の第一歩ではないのか。
 テレビについても、BS1ではよりポピュラーなスポーツ中心番組が組まれていて、BSPでは興味深い文化関連番組や、NHKでなくては作ることのできないドキュメンタリーが目白押しだ。ひょっとすると、政権に忖度するばかりに、こうした情報を国民に提供することを狭めようとしているのか。
 なんでここに来て、情報の窓口を絞ろうとするのか。時代に逆らっているとしか思えない。
 いまNHKがやらなくてはならないのは、政権からの圧力に屈していこうとする姿勢の払拭だ。