ほぼ足りてまだ欲 その先

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17番地

f:id:nsw2072:20190204211500j:plain:w240:left 昔住んでいた街をGoogle mapで見に行った。便利だなぁ。今周囲がどうなっているのかすぐにわかる。上から覗き、そしてストリート・マップで目の当たりにすることが出来る。住んでいた古い二階家はもうとっくになくなっていることは知っている。何年も前にその変化をわざわざ見に行ったことがあるからだ。当時、あのあたりにはflatと呼ばれるアパートは全くなかった。木造でもようやく三階建ての集合住宅だったら建築が許可になっていたが、それも、countyから図面が周囲の家々に配布されてその建築に文句があったら許可にならない。向かいに二階家をたてるという計画が出されて、それに関する地域住民のオピニオンが集められるのを目の当たりにした。だから着工するまでにかなりの時間を要した。どんな家が立つのかと思ったら、ごく普通の木造二階建てで、あっけない思いだった。中国人の家族が入居して庭を自分で造っていた。

 中国人の大家だったわが仮の住まいを含めて四軒並んでいた木造二階建ての一戸建て、いわゆるハウスを買収し、デベロッパーが二棟のアパートメントを建てた。それでも4階建てだ。オリンピックの後、この街は住宅バブルになり、とうとう、一本の通りに一軒だけの4階建てのコンクリートアパートの開発が許可になったんだということだった。

 そんな住宅地だったのが今や、一本北の通りには軒並み5階建てのアパートが建ち並んでいる。住宅バブルがいわれてもう15年以上経っていて、さすがのcountyもデベロッパーの金と力に屈した格好だ。
 ところがとうとう、住宅バブルもその終焉を迎えた感があり、届くニュースは段々バブル崩壊が伝えられるようになってきた。これはいったいどういうわけだろうか。移民の数が減少してきたのか、それとも経済が停滞してきているのだろうか。世の中良いことばかりではないというか、悪いことばかりではない、というのか、大変に微妙だ。もう遊びに行くこともないだろう。