ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

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f:id:nsw2072:20200118021202j:plain:w360:left 多分漱石のどれかだったと思うんだけれど、夕暮れ時に、家に帰ってくる勤め人の姿を描いている。そこにはトタンの傘で覆われた裸電球の外套が、電信柱から突き出て、それほど明るくないが小さな光の場を照らし出している。彼がガラガラと開けた玄関の戸は、多分こんな家のものだったんだろうと想像していた。今時そのまま残っているのが嬉しい家だったので、思わず立ち止まった。